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⼀体型VRデバイスの利点を活かし、各現場での安全教育を実現

東⽇本旅客鉄道株式会社
東京建設プロジェクトマネジメントオフィス
プロジェクト⽀援ユニット 安全企画
マネージャー  ⼤久保啓⼀様  ⼤橋由貴様
企画戦略ユニット 企画戦略・DX
マネージャー 岡本健太郎様(右)(VR導⼊当時:プロジェクト⽀援ユニット 安全企画)
新宿⼯事区 富樫隆徳様(左)(VR導⼊当時:プロジェクト⽀援ユニット 安全企画)

会社発足以来、安全を経営のトッププライオリティと位置づけ、
「究極の安全」を目指して企業活動を続けている東日本旅客鉄道株式会社様。
東京建設プロジェクトマネジメントオフィスでは2020年に「安全体感VRトレーニング」を導入。
各現場での安全教育に役立てて頂いています。どのように役立てて頂いているか、お話を伺いました。

導入頂いたコンテンツ

安全体感VRトレーニングの導入以前はどの様な教育を実施されていましたか?

法令等に関する資料を自分たちで作成して、配布していました。最近はe-ラーニングを活用した教育を開始するなど、様々な教育手法を取り入れ始めていますが、VR導入当時は動画コンテンツの制作をする事例もなく、配布資料を中心とした座学での説明で、教育を実施していました。そんな中、VRの安全トレーニングがある事を知る機会があり、より視覚的に体験から教育する事ができるのではないかと考えました。

VRトレーニングによる定着率の高さを実感

VRトレーニングを実施した感想はいかがでしたでしょうか?

これまで資料でしか教育できていなかったものが、VRを使用すれば実際に体験として記憶に残る教育が実施できるので、定着率が非常に高いと感じています。今まではよく分かっていなかったものが、感覚的に頭に入ってくるイメージです。VR体験者に体験後のテストを実施しましたが、8割から9割の体験者は、安全ルール等をしっかりと理解してもらっている状況である事が確認できました。

運用はどの様な形で実施されておりますでしょうか?

VR導入当初は、我々安全担当者が現場に行き、数名の社員に使用方法を教育し、その後はVR体験、教育を現場の全社員に実施してもらっていました。その後、各現場でVR未経験者が異動してきた場合等、再教育が必要な場合は、安全担当者と各現場の担当者でVR機材の受け渡しを行い、各現場で教育を行っています。現場での教育の写真があるので、雰囲気を見ていただければと思います。
現場の感想としても、ほとんどが好意的で非常に好評です。アンケートもとっていますが、ネガティブな意見はほとんど見受けられません。
VRはそもそも少人数でひとりずつ実施するものなので、少ない人数で密になる事もなく教育を実施する事ができています。

自分たちで簡単に教育コンテンツを作成できる事に期待

今後はどのような展開を考えておられますでしょうか?

VR 教育は直観で分かる事が、改めてですが、非常に良いと思っています。ただ今後の可能性としてMR の教育にも興味を持っています。グラス型で現実世界が見えるので、教育だけではなく、これから施工する建造物をMR を通して現場で確認したりできるようになることに期待しています。
またVR のコンテンツをもっと手軽に制作する事ができれば良いなと思っています。日々再現したい事故や、教育内容が増えていくので、例えばBIM データを活用して、自分たちで教育VR を制作するようになれば良いなと思っています。
VR を使えば、実際の現場では見ることの少ない不具合や不安全箇所を簡単に作り出すことができるのがメリットですが、そういった部分も自分たちで構成し、「このような状況が不安全なんだよ」とVR を活用し教育できるものができればよいなと考えています。範囲的にも構造物の一部だけではなくて、広域に足場点検ができるようなコンテンツを作り出す事ができればと思っています。

各現場でしっかりと安全体感VRトレーニングを根付かせて頂いているという事を知る事ができ、
本当にこのサービスを続けてきて良かったと感じました。
東京建設プロジェクトマネジメントオフィスの皆様、ありがとうございました!