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海外施工現場における
安全教育VR の試験運用

清水建設株式会社 土木国際支店

清水建設株式会社様の海外施工現場における安全教育VR 導入の一歩として、
フィリピンの各現場でVR 体験を初めて実施頂きました。
サポートも兼ねて、現場各地での安全教育VR 体験に同行取材させて頂きました。

ローカル職員100名以上が体験

各地でローカルのエンジニア、ワーカーに午前午後、合わせて30 名程度の体験を4日間、
午前のみ10名程度の体験を1日、合計100 名を超える方に体験を頂きました。

多言語に対応している事により、分かりやすいVR教育を実施

今回、土木現場のワーカーに体験頂く為にフィリピンの現地語であるタガログ語、そしてインドネシア語に対応したコンテンツをいくつか用意しました。フィリピンはアジアの中でも英語が通じる国として知られていますが、母国語であるタガログ語を用意する事で、より分かりやすく体験して頂く事ができました。現場によってはインドネシア人のワーカーもおり、数名のインドネシア人ワーカーに対してインドネシア語による体験を実施しました。英語には標準対応していますが、母国語に対応する事で、効果的な教育を実施する事ができます。

高所、掘削、クレーンのVR体験を実施

高所からの墜落体験では、30メートルの高さにある仮設足場上で、高所作業を実施します。高所に上がると恐怖を感じて足がすくんでしまい、動けなる体験者が何人もおり、実際に怖さを感じて頂けた様です。足場に上がりすぐに安全帯を使用すれば、墜落を免れる事ができる仕様となっていますが、中にはすぐに安全帯を使用する体験者がおり、普段から安全の教育を実施されている事が伺えます。
掘削現場体験ではバックホー旋回時のバケットとの衝突、後進時の車体との衝突を体験します。バケットやバックホーが迫ってくると飛びのいてしまう方が多く、臨場感があり、現実に近い体験をして頂く事ができました。
クレーン作業中の体験では、吊荷の下やクレーンの可動範囲が立ち入り禁止範囲になりますが、そこを通らずに迂回するという正しい行動を取る体験者が多く見受けられました。

痛みを伴う感電体験

配電盤作業の体験では、感電装置を使用し、実際に微弱な電流を感じて頂く事で、より記憶に残る体験を提供しています。感電に対して怖いという感情から、体験したく無いという方が多く見受けられました。体験すると、痛みに驚く方、それほど痛みを感じない方、様々な反応を見る事ができました。

現地の方にこそ使用してほしい、VR安全教育

今回の体験を通じて、担当者様からは下記の様な意見を頂きました。

現地のワーカーは簡単に危険な場所で作業したり、危険な場所を触ったり、こちらが思いもよらない行動を起こすことがあります。ですので、今回の様なVRを通して危ない体験をする事で、安全意識を高めて頂けるのではないかと考えております。墜落体験は実際に落ちるという感覚になりますし、感電体験は痛みを伴うので、非常に効果が高いと感じています。
現地の反応も思ったよりもよく、ネガティブな意見、感想はほぼありませんでした。内容的にはいくつか改良頂きたい部分がありますが、ぜひ現地にもVRを導入し、現地のマネージャー、安全担当者が使用方法を習得し、VR教育を実施してもらいたいと思っています。今回の試験運用が評判を呼び、現地での導入のきっかけになればと考えています。

体験者からも

実際に現場にいかずに体験する事ができるので、便利である

シナリオが複数あるので、自分の専門職の作業内容を体験する事ができてよかった

非常に怖かった

安全の教育として非常に有効である

という意見を頂きました。VR単体ではなく、安全教育のカリキュラムの中に組み込んで頂き、ローカルの担当者からしっかり内容について説明頂きながら進める事ができれば、非常に有効なのではないかと感じました。

頂いた改善内容についてはアップデートを実施し、多言語対応についても今後推進してまいります。
今回貴重な機会を頂いた清水建設様、誠にありがとうございました。

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