「Lixel L2 Pro」× 3DGS。校舎の「使用感」まで再現した超高精細デジタルアーカイブ
デジタルアーカイブ
XGRIDS社製「Lixel L2 Pro」
3D Gaussian Splatting(3DGS)
記憶を未来へ繋ぐプロジェクト
■ 開発経緯・本コンテンツの目的
積木製作は、学校OBの小林賢史様(ケネック様)と株式会社セキド様が立ち上げた、統廃合が決定している米沢市立第二中学校の校舎をデジタルアーカイブとして後世に残すことを目的としたボランティア活動に参画しました。
積木製作は、XGRIDS社製の最先端LiDARスキャナ「Lixel L2 Pro」を活用し、校舎の全教室、外観、グラウンド、さらには細かな備品まで、網羅的に3Dデジタルデータ化しました。これは、単なる建物の記録ではなく、将来の技術進化(3DGS)を見据え、その空間の「使用感」や「風化感」をそのままに残すことを最大の目標としています。
XGRIDS社製 Lixel L2 Pro
片手で手軽に持ち運べるLiDARスキャナー
■ CG制作の知見を活かしたデータ収集と「ガウシアン・スプラッティング」によるリアリティ
撮影は朝から夕方まで丸一日をかけて行われ、教職員との連携のもと、区画ごとに封鎖しながら進められました。細部まで美しく再現するため、低い視点や小物の裏側など、様々な角度から丁寧に撮影を行い、廊下を含めた校舎全体のデータを一つにまとめるという、過去に類を見ない規模のプロジェクトとなりました。
このプロジェクトの成功を支えたのは、長年のCG制作で培われた積木製作の確かな技術力です。LiDARで取得した膨大な点群データは非常に重く、そのままでは活用が困難です。しかし、積木製作はCG制作会社として、高精細なデータの収集から、ウェブやモバイル端末での表示を可能にする3Dモデル化・最適化までを一貫して行うことができるという強みを持っています。
特に、ガウシアン・スプラッティングという最新技術の適用により、校舎のリアリティを極限まで追求しました。この技術によって、実際の空間の雰囲気や質感をそのまま記録し、見た目の美しさとデータの軽さを両立したバーチャルモデルを実現しています。
学び舎の記憶をそのままに。教室の空間を忠実に再現
本棚や机の細部まで記録された、臨場感あふれるデジタルデータ
■ 完成と反響、そして広がる可能性
完成した高精細なバーチャルモデルは、主要なSNSプラットフォームでの投稿を通じて大きな反響を呼び、その話題はネットニュースにも取り上げられ、多くの人々の関心を集めました。
積木製作は、今回のプロジェクトを通して、LiDARとCG制作の技術を組み合わせることで、現実空間をリアルに、そして簡単に3D化できる可能性を示し、建築物のアーカイブや文化財保存に新たな価値を創造できることを証明しました。今後、このデジタルデータは、卒業生だけでなく一般の方々もアクセスできるオープンな形で公開が予定されており、地域の歴史保存における重要な取り組みとして注目されています。
■ 3Dガウシアン・スプラッティングとは
3Dガウシアン・スプラッティング(3DGS)は、近年登場した画像合成の新しい技術です。従来の3Dモデルが「ポリゴン(多角形)」で形状を表現するのに対し、3DGSは「ガウス分布(Gaussian)」と呼ばれる小さな点(スプラット)を無数に空間に配置し、それらをレンダリングして画像を生成します。
この手法は、写真や動画から非常にリアルな3Dシーンを短時間で、かつ高い品質で生成できる点が最大の特徴です。質感や光の反射など、従来の技術では難しかったディテールの再現性が飛躍的に向上し、現実空間をそのまま切り取ったようなバーチャル体験を提供します。


























