Tsumiki Tech Times

Unity 等 ゲームエンジンでサウンドを扱うときに使えるツールを紹介します。

こんにちは。
自称 積木製作VR開発部の『動』表現担当 中谷 です。

コンテンツを作る際に、毎度毎度悩むのが音関係だったりします。
稀にソフトシンセなどを弄って作ることもありますが、
幸い、Unity の AssetStore には安くても使いやすい効果音・BGMアセットが
数多く販売されて入れていますし、
その他にもSONICWIREやPond5、Audiostockなどのサービスもよく利用しています。

 

買っておいて損はない、どっさり何でも入りの効果音パック。
爆発音とかヒット音が特に使いやすい。

 

クリーンで明るい、UI操作音に使いやすい効果音パックシリーズ。
2016年12月現在で1～3まであります。

で、買っておいたは良いものの、
それを毎度Unity ProjectにDL・インポートすると、
Project全体が肥大化してまって取り回しづらい…。
必要な音だけをインポートしたいとこですが、
大量にある効果音ファイルをプレビューして聴き比べるのはなかなか面倒。

そこで、個人的にオススメしたいツールがコチラ。

 

 サウンドライブラリ管理ツール『Mutant』

『Mutant』（ミュータント）は、サウンドライブラリ管理ツール。

サウンドファイルを保存してあるフォルダを登録しておくと、
一覧化してくれるソフトです。
ミュージックをたぁーんと管理してくれるソフトなんですかね。たぶん。

 

『Mutant』をオススメするポイントは3つ。

 

 1:プレビューが速い

『Mutant』を使うことで、効果音漁りが劇的に速くなります。

左のカラムに、フォルダが一覧で表示され、右には音声ファイルのみが一覧で並びます。

再生ボタンを押すと選択中のクリップが再生されますが、
その状態でキーボードの「↑」「↓」キーを押すと、前後のクリップをすぐ再生してくれます。
リピート再生をオンにしておくと、ノンストップで聴き比べ作業ができますので忘れずに。
「↓」キーをテンポよく連打することで、効果音ファイルの海を軽快に漁っていくことができます。

リアルタイムにこのくらいのテンポでガンガン聴き比べて行けます。

 

 2：ライブラリ全体を瞬時に検索

右上の検索バーに文字を入力することで、
ライブラリ全体の中から該当する文字情報を含む音声ファイルを一覧で表示します。
ファイル名だけでなく、ファイルを右クリックすることで追加できる
「ユーザメモ」、「ユーザタグ」も含まれるので、
よく使うもの・特徴的なものには書き入れておくと便利ですね。
また、SONICWIREで購入したものには「キーワード」が設定されており、
それも反映されます。

 

 3：D&Dで楽々コピー

使いたい音が見つかったら、一覧で該当のファイルをクリックして、
持っていきたいフォルダへとドラッグ・アンド・ドロップすることでコピーされます。

Unityの画面上にもそのまま行けますので、
欲しい音だけをProjectビューにそのまま放り込んでしまえるので楽チンです。

 

 使い始める前に

さて、ここまでMutantの特長を紹介してきましたが、
ひとつ注意点があります。
これらの恩恵を受けるためには、最初にフォルダパスを指定し、
ファイルスキャンしてデータベースを作成する必要があります。
ファイルサーバとかに膨大なファイル数が保存してあると時間がかかりますので、
余裕のある時に済ませておきましょう。
（また、サウンドライブラリに新しいファイルを追加した場合には、
その都度フォルダパスの登録するか、
「ファイル＞データベースの更新」を実行して
登録済みのフォルダ以下を再スキャンしないと反映されないので注意。）

自分は、Unity AssetStoreで購入したアセットは、
一度空っぽのProjectにDLして、
社内ファイルサーバの「Sounds」フォルダ以下に
コピーしてまとめています。

 

 

探し出すと意外と時間がかかってしまう効果音漁り。
なるべくストレスを減らして、楽しくやれるようにしておきましょう。